![](https://beak585.com/wp-content/uploads/suzukimasaaki-1.jpg)
[press release] 鈴木雅明の個展開催のお知らせ
ビーク585ギャラリーでは9月30日(土)から気鋭のペインター鈴木雅明の個展
『Step into the Dark』を開催いたします。
光を描く画家、鈴木雅明
鈴木雅明は1981年生まれ。2004年に名古屋造形芸術大学洋画コースを卒業し、 08年に愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻を修了。「光」の表現に深く向き合いながら制作を続けています。05年にはシェル美術賞のグランプリを受賞し、一躍注目を集めました。
私がこの作家の作品に出会ったのは2008年のことです。
一目見て、鈴木の描き出す光の魔力に魅了されてしまい、それ以来日本の現代アートにハマってしまったのです。それから15年が経ち、まさか自分が画廊をするとは、その当時は全く思ってもいませんでした。しかし、2010年に彼が注目されてきた「夜景」シリーズから一旦離れ、深い挫折を味わいながらも、光を追い求めて様々な格闘をしながら、復活を遂げていく過程の中で、このたび鈴木雅明の新作発表の場に携われることを光栄に思っております。
鈴木にとって「光」は、人間の営みに意識を向けることだと話します。そして、その光は時代とともに変化していく。それは夜の光で感じる変化であると彼は言います。太陽の光よりも夜の人工的なLEDの光から日中の喧噪や気配を感じるのか。鈴木の絵画に登場する真夜中の光の数々は、その光の色合いや無機質さの中に、どこか切なさやはかなさを宿しています。それは、彼の絵に向かわせる原動力が、夜の静寂や漆黒の闇、日差しの残像としての人工的な光の冷たさと呼応しているからかもしれません。
夜、帰り道で街灯の灯りにほっとしたり、夜景を見て美しいと思う人間の意識に関心があり、それが描き続ける理由だと話す画家、鈴木雅明の夜の街に浮かぶ光を観察する眼差しには、定点観測のような生真面目さと同時に、淡々とした時間の流れに寄り添いながら満たされていく、静寂に対する愛を感じます。
また、近年の鈴木は、夜景に留まることなく、猫や鳥などの動物や観葉植物の視点から見た「光」についても考察を続けています。
今後の活躍が期待できる本当に素晴らしい画家です。ビーク585ギャラリー渾身の推薦作家です。
本展では、新作の夜景シリーズをご紹介いたします。この機会にぜひともご高覧ください。
毎日毎日絵を描き、紡ぎだす独特の絵肌、世界観をぜひご高覧願います。
鈴木雅明 略歴
1981年 愛知県生まれ
2004年 名古屋造形芸術大学 洋画コース 卒業
2008年 愛知県立芸術大学大学院 美術研究科 油画専攻 修了
最近の主な個展
2023年 「Artificial Light」 銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前 (東京 / 日本)
2022年 「Artificial Light」 ギャラリーヴァルール (愛知 / 日本)
2022年 「都市の光 / 机上の光」 神戸元町歩歩琳堂画廊 (兵庫 / 日本)
2021年 「机上の光」 ガレリアフィナルテ (愛知 / 日本)
最近の主なグループ展
2023年 「Collector’s Collective vol.7 Osaka」 TEZUKAYAMA GALLERY (大阪 / 日本)
2022年 「META FACE メタ・フェイス 表象の実性」 YEBISU ART LABO (愛知 / 日本)
2022年 「Under Current 伏流」 宝龍美術館 (上海 / 中国)
2022年 「軌をたどる– 5人の画家たちの “あれから” 」 清須市はるひ美術館 (愛知 / 日本)
受賞・助成
2007年 「第26 回 損保ジャパン美術財団選抜奨励展」秀作賞 (日本)
2006年 「第21 回 ホルベインスカラシップ」奨学者 (日本)
2005年 「シェル美術賞2005」グランプリ (日本)
2005年 「第4 回 夢広場はるひ絵画ビエンナーレ」夢広場はるひ大賞 (日本)
所蔵
スタンレー・ホー財団 (中国)
清須市はるひ美術館 (日本)
出光興産 (日本)
Statement
定点観測のように過去に描いた場所を訪れる。
以前と変わらない夜の街並みも、街灯はLEDへと切り替えが進み、白く明るい光は夜の街を無
機質に照らしている。もうそこではオレンジや緑に広がるぼやけた光に照らされた街並みを見
ることはできない。
光の変化を感じながら歩いていると、木々に覆われた遊歩道に出た。夜の遊歩道は街灯も少な
く薄暗い。昼間の喧騒の中では感じられなかった風に揺れる木々や虫の鳴き声など様々な動き
や気配に気が付く。風が吹いていることを普段強く意識することはないが、その存在を再認識す
る。
街並みが変化するように日常は動き、更新され続けている。光を見つめ、その光が消えた後も
目に残る残像のようにかつてそこにあったものはぼやけて流れ、いずれ忘れ去られていく。
住宅街や公園など普段誰もが目にするような身近な場所を描いてきた。私が描くのはそのよう
な風景の残像だと考えている。残像は曖昧で実体を伴うものではないが、確かにそこに在った
ことを示している。
![](https://beak585.com/wp-content/uploads/23-28s.jpg)
![](https://beak585.com/wp-content/uploads/23-26s.jpg)
![](https://beak585.com/wp-content/uploads/23-32s.jpg)
鈴木雅明 個展
タイトル「Step into the Dark」
会場 ビーク585ギャラリー
会期 2023年9月30日(土)~10月17日(火)
営業時間 12:00~19:00
休み 水曜日・木曜日
住所 〒530-0047
大阪市北区西天満4丁目5-25北老松ビル2階
TEL: 06-6232-8198
MAIL: beak585@nifty.com
HP: beak585.com