丸亀ひろや個展 『Sonic Boom… いま居た鳥』

[press release] 丸亀ひろやの個展開催のお知らせ

このたび、ビーク585ギャラリーでは10月4日より丸亀ひろやの関西初個展
『Sonic Boom… いま居た鳥』を開催いたします。


1961年熊本県天草市出身の丸亀は東京造形大学を卒業後、1988年にドイツのデュッセルドルフ美術アカデミーに興味を持ち、知人の紹介や伝手をたどり果敢にもゲルハルト・リヒターに直接会いに行きます。そして、その翌年から約六年の間、アカデミーに合格した丸亀はドイツで制作することになります。の翌年から約六年の間、アカデミーに合格した丸亀はドイツで制作することになります。
(※アカデミーに入学するも学業上のトラブルに直面して1年半で退学処分となり、その後デュッセルドルフ大学で美術史を専攻)

ドイツにいた6年間は五里霧中で悶々としたものだったという丸亀が、1993年に帰国してから日本で初個展をしたのは1998年のことです。長い時間をかけて気づいたことは自分の制作のテーマが分かったというよりは、自分の考えていることがどういうことであるかについてだと言います。80年代になぜリヒターに惹かれたのかを俯瞰的に分析し言語化することを通して、自分の考えていることと向き合うようになってからというもの、植物や文字というモチーフが、線と面の拮抗といったやり取りから即興的に生み出されていく今の絵画へと昇華していきます。

今回の展覧会では、関西で初めて丸亀ひろやの作品を紹介することもあり、初期作品を中心に展示を致しますので、この機会に是非ご高覧願います。

個展に寄せて


Sonic Boom…いま居た鳥

以前、ラジオである鳥のことを伝えていた。知らない鳥だった。鳥の名前というのは容姿や鳴き声の特徴をそのまま付けることが多いという。”冠叫び鳥”という名の鳥だった。姿を観ることはなかったがその名だけは記憶に残った。
”名もない花”という言い方の逆なのか?”名前だけがここにある鳥”とは。ぼくにとってその存在のしかたはやけにおかしくて不思議に感じられた。
Sonic Boomのシリーズは文字のようですが読むことはできません。ことばにならない叫び、ことばより早い気づき、またはゲシュタルト崩壊のように一瞬意味を置き去りにした知覚。
『見えることの不思議』を感じない人は、『この世界が、自分がある』ということの不思議さえいつの間にか忘れてしまう。誰だって子供のころはこの不思議な感覚に夢中だったはずなのに。
丸亀ひろや

PROFILE

丸亀 ひろや
1961年 熊本県天草市生まれ
1986 東京造形大学 美術学部卒業
1988~1990 デュッセルドルフ美術アカデミー
1991~1993 デュッセルドルフ大学 美術史専攻
個展
1987 le orsdeh/東京 八王子
1988 ASG/名古屋
1998 T&S/Time and Style  東京 自由が丘
2012 Gallery Conceal  東京 渋谷
2013 “その鳥の名を知ったにしても” カスヤの森現代美術館 横須賀市
2022 “いま居た鳥” HIGURE 17-15 cas 東京 西日暮里
2023 ”ライチ、チューリップ、トーテム” Gallery Blue 3143 東京 青山
グループ展
1984 パレルゴンⅡ
1985 東京造形大学
1985 パレルゴンⅡ
1992 Gefassoraxid im Hochhaus am Isninger Tor/エッセン ドイツ連邦共和国1998 モルフェ98/三重県 南勢町
2001 コレクションのススメ展/カスヤの森現代美術館 横須賀市
2002 コレクションのススメ展/カスヤの森現代美術館 横須賀市
2005 中川猛 丸亀ひろや二人展/カスヤの森現代美術館 横須賀市
2007 未知への投擲Ⅴ/カスヤの森現代美術館 横須賀市
2015 丸亀ひろや 宮嶋葉一 二人展 “Painting”/カスヤの森現代美術館 横須賀市2018 コレクションのススメ展/カスヤの森現代美術館 横須賀市
2022 Annual Show 藤原泰佑 丸亀ひろや 朴常希 (3人展)

丸亀ひろや 個展
タイトル 『Sonic Boom… いま居た鳥』
会期 2024年10月4日(金)-10月22日(火)
営業時間 12:00~19:00
休み 水曜日・木曜日
住所 〒530-0047
大阪市北区西天満4丁目5-25北老松ビル2階
TEL: 06-6232-8198
MAIL: beak585@nifty.com
HP: beak585.com