栃原比比奈個展『鏡のメタファー』

[press release] 栃原比比奈の個展開催のお知らせ

ビーク585ギャラリーでは8月28日(月)から気鋭のペインター栃原比比奈の個展
『鏡のメタファー』を開催いたします。

今年の4月、画家のOJUNさんに栃原さんを紹介していただいた。

「淡々と制作していてほとんど知られていない作家ですが、こういうおもしろい人は実は水面下にいます。絵の経験値は相当高いです」と。

私は即決で大阪から横浜まで彼女の絵を見に行った。

彼女は2001年に多摩美の油画を卒業後今までずっと絵を描いていた。「歯車がかみ合った」と感じたのは昨年9月のある日に描いた5枚の顔の絵だったそうだ。以来怒涛のように絵を描き続けている。 栃原さんの絵には豊かな色彩、一瞬を捉えるスピード感があり、何より絵を描く喜びがみなぎっている。
長年奥底に溜まっていたマグマが爆発したかのようだ。その波動は、私の心も揺るがした。

※O JUNさんからは個展に寄せた素晴らしい文章を頂いております。
「栃原さんとPAIR」
ぜひご覧になってください。

Hiina Tochihara(HP)
hiina_tochihara(instagram)

毎日毎日絵を描き、紡ぎだす独特の絵肌、世界観をぜひご高覧願います。

栃原比比奈(とちはらひいな) 略歴

1977年生まれ
2001年多摩美術大学絵画科油画専攻卒業 ​

主な展示歴

2023年ドロペイ。展(ターナーギャラリー/東京豊島区)
2016年シェル美術賞2016(新国立美術館)
2015年シェル美術賞2015(新国立美術館)
2010年個展(ギャラリー山口/京橋)
2001年二人展(key gallery/銀座

受賞歴

2001年 福沢一郎賞

Statement

1枚の絵を描くのにこう描かなければならないという決まりごとはない。
何を描いてもいいし、どう描いてもいい。

わたしは顔を描き、その人の何かやどこかを描いている。

なぜ?と問われると少し困る。
それは、確かに顔や何かどこかを描いているように見えるけれど、
本当はそうでもないからだ。

世界は1つではなくて、常に内と外とは隣り合っている。
明るい場所があれば暗い場所もある。
本当もあれば嘘もある。

いびつな顔の中には想像力をかきたてる何かがある。

何を描くかのゴールを決めず、「イメージをどう描くか」という問いに向き合うこと。
コントロールしすぎず、アクシデントや偶然起きたことをどう活かすか。

ペインティングがわたしをつくりあげていくような気分で、
顔のような風景のような抽象のような何かを発明したり、壊したりして絵が絵になる。

どこに向かって何が起こるか、わたしにも分からない。
どう対応するかを考えて行動することが、わたしの絵の全てだと思う。
何を描くかではなく、どう生み出すか。
どう描いて、それをまた何か別なものに変換するか。

絵はわたしにとって常に変化し続けるプロセスであり、
無限の可能性を感じさせる場所だ。

栃原比比奈 個展
タイトル「鏡のメタファー」
会場 ビーク585ギャラリー
会期 2023年8月28日~9月16日
営業時間 12:00~19:00
休み 水曜日・木曜日
住所 〒530-0047
大阪市北区西天満4丁目5-25北老松ビル2階
TEL: 06-6232-8198
MAIL: beak585@nifty.com
HP: beak585.com