コケシスキー Kokeshisky
コケシスキーは多摩美術大学デザイン科卒業後に渡米し、Pratt Institute(ニューヨーク)を卒業。 その後モーショングラフィック・デザイナーとしてアメリカで活動していました。 後帰国に、やはり絵を描きたいと思い、2005年より絵画制作を開始。 2016年からは制作のフィールドをファインアートに移し、2022年に戸田建設が主催する京橋アートウォール第一回の優秀作品に選ばれるなど、期待の集まる作家です。
WORKS
コケシスキー 経歴
香川県生まれ 東京在住
多摩美術大学デザイン科卒業後渡米。
Pratt Institute(ニューヨーク)卒業、MFA取得。 モーショングラフィック・デザイナーとして活動後帰国し、デザイン業に従事する傍ら 2005年より絵画制作を開始。 2016年、制作のフィールドをファインアートに移し、初個展開催。 近年は、2022年京橋アートウォールにて優秀作品に選ばれ、主催の戸田建設(東京京橋) 本社ビル仮囲いに自身の作品が展示されると共に、戸田建設主催の個展を開催。
Statement
コケシスキーの作品の根底にあるのは重なり、堆積すること、あるいは、それによって
作られた形である。
コケシスキーは世界を重なりの結果として捉えている。
地層の重なり、時間や歴史の重なり、記憶の重なり、幾重のレイヤーで織りなされる風景など。
アーティストキャリアのごく初期には、コケシスキーは物理的な物質の重なりと
それによってできる円錐形を絵画のテーマとして掲げていた。
主にそれらは父に連れられて度々訪れたスクラップ置き場で積み上げられた瓦礫の山で
遊んでいた幼少期の体験に由来している。
瓦礫の山に立った時、コケシスキーには、地面へと広がったスクラップがドレスの
広がりのようにも見え、山とドレスのオーバーラップしたイメージは今も作品の
モチーフとして度々登場する。
そうした重なりについて思考して行くうちに、近年は、物理的な重なりから時間的な
重なりへと思考は発展し、1つの画面の中に、1つの風景を描いてはいるものの、
色彩の彩度や明度の差異によって同じ場所ではあるが違う時間に存在したものの組み合わせに
よって作られた、「どこにもないどこか」を描いている。