竹林玲香 Reika Takebayashi
ここ数年桂川の近くに住んでいます。
川の水が岩にあたって砕けたり、雲が風に乗って動いたり、
常に変化し続ける自然の形が面白くてよく見に行きます。
水面を見ていると、底までの深さがあるはずなのに、
ずっと動いている波紋が線だけのように感じる時があります。
見えているのは表面だけだけど質量が感じられたり見え方が変わったり、その先を想像できるのが好きです。
常にうつろい終わりのない自然は、絵画に似ているところがあると思います。
線や色などの単純な要素を用いて紡いでゆくことで、
常に変わりゆく様子を何とか平面に留めようとしています。
WORKS
竹林玲香 経歴
1997年 京都生まれ
2020年 京都造形芸術大学 美術工芸学科油画コース 卒業
2022年 京都芸術大学大学院美術工芸領域油画 修了
主な個展
2020「particle」gallery yolcha FLATspace(大阪)
「P/P」浄土複合ウィンドウギャラリーStandAlone(京都)
2022「mtk+ vol.12 竹林玲香展」mtk+(京都)
主なグループ展
2017「ショートショート展」GALLERY E(高知)
2019「パーソナル・リアリティ」石巻キワマリ荘(宮城)
「to the sea」京都芸術大学GalerieAube(京都)
2020「アートアワードトーキョー丸の内」行幸地下ギャラリー(東京)
2021「ripple」gallery yolcha(大阪)
2022「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2022」京都文化博物館 別館(京都府)
蝋の作品について
一度溶かした蝋を柔らかい粘土のようになるまで混ぜ、それらが固まる数十秒の間に形を作る作品です。
蜜蝋を少し混ぜると形成できる時間が長くなるので混ぜてみたり、蝋だけで作ったりいろいろです。
どんな形にするか考えながらこねてる間に固まる時もありますし、
並べてみると形のリズムが繋がり、小さな動きが大きな動きに変わります。
制作している時と同じように、作品設置の際にも時間制限がある中で並べます。
今回は一緒に展示をしている髙戸さんが最近聞いている曲を流してる間(12分ぐらい)に並べました。